- 夜勤専従看護師とは?
- 夜勤専従看護師の働き方・仕事内容・給料・メリットとデメリット
- 夜勤専従看護師に向いている人・働きやすい条件
夜勤専従看護師は特殊な働き方のため、この働き方は職場でも数人しかいません。日勤の看護師より給料が高いが、それだけで夜専を続けるのはしんどいでしょう。
今回は、夜勤専従看護師?働き方・給料・メリットとデメリットなどを紹介します。
夜勤専従看護師とは?

看護師は24時間体制のため、夜従事する人が必要となります。しかし、女性の割合が多く家庭環境で働けない方が多いです。そこで必要されるのが夜勤だけに従事する看護師です。
看護師の経験値にもよるが、3〜5年目以降で働けるケースで、病棟によって働ける人数が決まっています。
夜勤専従看護師の働き方

- 回数 2交代:月9〜10 3交代:月18〜20
- 時間 2交代:16:00〜翌9:00 休憩2時間
- 3交代:16時or23時〜 休憩1時間
- 夜勤2連続OK
夜勤は月144時間以上働けないため、2交代だと9〜10回・3交代だと18〜20回までです。
1回16時間の夜勤でその間に計2時間の休憩がある場合
- 9回の時間は16時間×9回=144時間
- うち休憩時間は2時間×9回=18時間
- 実労働時間は144-18=126時間
引用元:公共社団法人日本看護協会
夜勤2回連続までなら大丈夫ですが、3回は問題ありです。このように夜勤明け⇨翌日夜勤がたまにあります。基本は明け⇨翌日休み、明け⇨翌日休み⇨明後日休みのシフトです。
ここで、2交代夜勤のスケジュールを紹介するため参考にしてください。
- 16:00 出勤 情報収集
- 16:30 日勤からの申し送り
- 17:00 巡視 バイタル測定
- 18:00 配膳 食事介助 与薬 口腔ケア
- 19:00 記録
- 21:00 与薬 消灯
- 21:30 休憩
- 23:00 仮眠 巡視 点滴更新 体位変換 おむつ交換 退院・手術準備
- 5:00 採血 バイタル測定
- 6:30 記録
- 8:00 夕食に準ずる
- 8:30 日勤への申し送り
- 9:00 退勤
夜勤専従看護師の仕事内容

病棟夜勤をしたことがある人なら分かりますが、普段の夜勤と同じです。
- バイタル測定 記録
- 点滴更新・採血
- 配膳 食事介助 与薬 口腔ケア
- トイレ介助・おむつ交換
- ナースコール対応
- 翌日手術・退院準備
- 巡視・消灯
- 日勤への申し送り
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夜勤専従看護師の給料

看護師の平均夜勤手当となります。
3交代制:準夜勤 | 4141円 |
---|---|
3交代制:深夜勤 | 5033円 |
2交代制:夜勤 | 1万1026円 |
参照元:公益社団法人 日本看護協会 『2019年病院看護実態調査』
2交代1回あたり8000〜15000円が給料相場です。夜専は10回ほど働くため、夜勤手当だけで約10万円となります。年間だと120万円です。
以下は派遣・バイトの夜勤手当てとなります。
- 時給2,000〜2,500円
- 日当30,000〜40,000円(2交代制)
- 日当17,000〜23,000円(3交代制)
- 22:00〜5:00の賃金は25%UP
派遣・バイトでも手取り30万円は稼げるため、効率のいい働き方できます。
夜勤専従看護師のメリット

給料が高い
日勤に比べて給料が高いのがメリットです。日勤だと役職がなければ、基本給=手取り額とほぼ同じですが、夜専は基本給+夜勤回数分の手当が付きます。
休日が多い
最大10回しか働けないため、休みが増えるのがメリットです。1勤務で2日(夜勤入り+明け)働いたことになります。
10回働くと20日分の出勤で、休日10〜11日/月。明けの時間もあるため、日勤よりもプライベートのある生活ができます。
出勤回数が少ない
出勤が少ないのが特徴です。出勤の手間や準備時間が少なく、時間が増えるメリットを感じます。
『通勤に1時間』『いい求人があるけど家から遠い』場合でも、出勤が少ない分トータル通勤時間は半分です。
連休が取りやすい
年間休日が多いため、希望しなくても連休が増えます。3〜4日連続の休日もあるため、よりプライベートが充実しやすいです。
人間関係がラク
勤務が同じになる人が少ないため、しんどい人間関係とは無縁に近いです。日勤とも勤務前後の申し送りだけのため関わりがほとんどありません。
看護業務が少ない
処置やケアはほとんど日勤で行うため、夜勤ですることはありません。患者が安全に過ごせているのかを観察・確認が仕事です。
夜勤専従看護師のデメリット

常勤募集が少ない
給料が高く、募集人数が少ないため募集すると埋まりやすい求人です。一時的に足りない場合だと、単発バイトで募集しています。
スキルが身に付かない
夜勤は看護業務が少ないため、スキルを習得できないのが特徴です。『勉強したい・看護技術を上げたい』方には合っていません。
体調を崩しやすい
体調変化しやすいはおすすめしません。人により夜勤だけの方が生活リズムが一定だから夜専が合っている方もいるため、働いてみないと分かりません。
コミュニケーションが取りにくい
一緒に働く看護師は2〜3人のため、コミュニケーションを取る機会が少ないです。
夜勤専従看護師はどんな人が向いている?

効率よく稼ぎたい
基本給+夜勤手当が付き、2交代制だと10回しか働かなくて済みます。単発バイトでも稼げますが、正社員だと年2回ボーナスもあるためより効率良く稼げます。
体力・精神面でタフ
夜は集中力が欠けやすく、勤務時間が長いため、体力や精神的にタフな方が向いています。
病棟経験3年以上
経験年数は関係ないが、病棟経験3年以上あると安心して働けます。看護師が少ないため、一人で業務を行う経験と知識、急変時にも対応できる能力が必要です。
昇進に興味がない
昇進に興味がない方に向いてます。『管理者になるなら平社員でいい』という方にピッタリの働き方です。
日勤をしないため、指導や管理者が向いてるのか判断する機会がなく、管理者になるケースは極めて少ないです。役職手当は付きませんが、夜勤手当てで十分補えます。
夜勤専従看護師の働きやすい条件

2交代制を選ぶ
出勤回数を減らすためにも、2交代制がオススメです。出勤回数が減る=プライベートが増えます。
出勤回数が9〜10回なら毎日通う必要がなく、自宅から1時間かかる場合でも無理なく通えます。
夜勤看護師の人数
例えば、一般病棟と療養型リハビリテーション病棟では異なります。一般病棟は受け持ち患者は15:1。療養型・リハビリテーション病棟は30:1。看護師数の前者は2人以上、後者は1人が基準。
療養型の方(部署による)が状態が安定しているからラクと思われがちですが、看護師の人数からするとしんどいのが現実です。
夜勤10回/月以下
年間休日を増やすために夜勤10回/月以下で働くようにしましょう。
夜勤回数で年間休日が大きく変わるため、夜勤回数にはこだってください。それでも夜勤月9〜10回/月の求人は少ないのがリアルです。
以下のような条件で交渉することをオススメします。この条件なら年間休日は137日となります。
夜勤手当て1.5万円以上or年収540万円以上
夜勤手当て1万円と1.5万円を比較すると、9回勤務した場合は、4.5万円の差が生まれ、年約50万円高くなります。
年収で提示されることもあり、年収540〜600万円だと高給料の職場です。年収or夜勤手当てで見極めるようにしてください。
電子カルテあり
夜間はただでさえ受け持ち患者が多いため、記録に時間がかかります。早く仕事を終わらせるためにも、紙カルテより電子カルテを優先しましょう。
夜勤専従看護師転職時の注意点

看護師転職サイトの利用
夜専のが出回っていない求人を紹介、担当アドバイザーから条件交渉してもらえるのがメリットです。
また、転職時にの条件を伝えても働いてから契約が違ったり、直接伝えにくいのがリアルです。そこで、担当アドバイザーに条件交渉してもらいましょう。
代わりに交渉してもらうと、書面上に記載や条件を伝えやすくスムーズに交渉しやすいです。転職サイトは以前から職場との関係性があり、条件が通りやすくなります。
【まとめ】
今回は、夜勤専従看護師とは?・給料やメリット・デメリットについて紹介しました。
夜勤で働くメリット・デメリット・自分に向いているのかを考慮して働く必要があります。
働きたくても人気が高くて募集人数も少ないため、普段から求人をチェックしておくと理想の求人が見つかりやすいです。
おそら派遣看護師プロフィール